ビーズベースの xMAP®テクノロジーは、免疫反応の測定や、その他の重要なゲノムおよびプロテオミクスアッセイに使用することができます。
1796 年にエドワード・ジェンナーによって天然痘に対する最初のワクチンが実証されて以来、ワクチン接種は人類の健康を守るために最も重要な原動力のひとつとなっています。ポリオ、おたふく風邪、COVID-19 に至るまで、ワクチンは何百万人もの人々の命を守っています。
mRNA ワクチン開発時に採用された Luminex の xMAP®テクノロジー
Luminex のビーズベースの xMAP®テクノロジーが、ワクチン開発という素晴らしい偉業の一助として貢献できたことを誇りに思っています。25 年以上にわたり、このマルチプレックス解析は、新しいワクチンの開発と実用化に必要なライフサイエンス研究と臨床試験をサポートしてきました。これからも、私たちはその勢いを緩めることはありません。実際、xMAP® ベースのアッセイは、PfizerとBioNTechによる世界初の SARS-CoV-2 用 mRNA ワクチンの開発中に、抗体結合レベルをテストするのに用いられました。
ワクチン開発におけるxMAP® ベースアッセイの汎用性
Luminex の xMAP® アッセイは、その優れた汎用性により、ワクチン開発に有用です。ゲノムまたはプロテオミクスをターゲットにしたテストを簡単に設計でき、1 サンプルあたり最大 500 のアナライトを同時に測定できます。さらに、サイトカインシグナル伝達、体液性免疫や抗体産生、T 細胞活性化などの免疫反応における重要な要素に加え、その他多くの重要な生物学的因子の測定にも日常的に使用されています。これらの特性を兼ね合わせると、ビーズベースの xMAP® テクノロジーは、ワクチン開発と臨床評価のための最適なプラットフォームとなります。
Luminex は、革新的な研究を支援し、感染症やその他の健康状態に応じた効果的なワクチン開発を進めることに尽力しています。Luminex のマルチプレックステクノロジーは、どこでも独自のアッセイを構築し、使用できるように設計されていますが、専門家のサポートが必要な方向けに、カスタム開発サービスも提供しています。
ワクチン開発における xMAP® アッセイについて詳しく知るためのリソース
ワクチン開発に携わっているのであれば、『Genetic Engineering & Biotechnology News』誌に掲載された、武田薬品ワクチン部門の臨床試験開発責任者 Eric Shaw 氏によるチュートリアルをご覧ください。このチュートリアルには、マルチプレックス解析がどのようにしてサンプルを節約し、免疫の微妙な違いを識別するかついての有用なヒントが満載されています。
『METHODS』誌特集号: ワクチン免疫原性検査のための新しいマルチプレックスアッセイ
インド血清研究所の科学者らは、混合ワクチン製造の品質管理のために多くの国で推奨されているマウス免疫原性試験を実施するための新しいマルチプレックスイムノアッセイを開発しました。血清学的アッセイの設計の際に、xMAP®テクノロジーが採用されました。このアッセイは、ELISA 法と比較して、高いスループットと迅速な分析、そして少ないサンプル量が特長です。
『METHODS』誌特集号: ワクチン接種歴と感染歴を判定する新しいアッセイ法
ドイツがん研究センターの Waterboer ラボの科学者らは、感染歴やワクチン接種歴を迅速に調べることができるマルチプレックスアッセイのためのパーツを開発しました。『METHODS』誌の論文で、このチームは複数の病原体に対する抗体の個別アッセイを開発したことを報告し、将来的にはこれらのアッセイを組み合わせてマルチプレックスアッセイにすることも容易であると述べています。
ウェビナー: xMAP INTELLIFLEX™システムを用いた COVID-19 ワクチンの有効性アッセイの設計
最近のウェビナーで、シカゴのラッシュ大学メディカルセンターの Jeffrey Borgia 博士は、xMAP INTELLIFLEX™ システムを用いて COVID-19 ワクチンに対する免疫反応をモニタリングするためのハイスループット血清学的アッセイを開発した経験について講演しました。
ワクチン開発におけるxMAP® テクノロジーの興味深い活用例として、ヒトパピローマウイルス (HPV) ワクチンの開発が挙げられます。十数もの HPV 遺伝子型が子宮頸がんと関連しており、ワクチン開発プロセスには非常に堅牢なマルチプレックスアッセイが必要となります。