創薬や医薬品開発のパイプラインにおいて、免疫原性、あるいは体内の免疫応答機能を測定することは重要なステップです。ワクチン開発において、強い免疫反応が見られた場合、感染症に対する防御が得られたことを示します。しかし、バイオ医薬品の開発では、免疫原性の兆候は抗薬物抗体の産生を示唆しており、有害事象を引き起こしたり、医薬品の有効性を制限したりする可能性があります。
従来の免疫原性評価法には、ELISAや電気化学発光アッセイがあります。多くの場合、これらのアッセイは段階的に実施されるため、時間と費用がかかる傾向にあります。さらに、複数のアッセイを使用することにより、凍結融解の繰り返しやサンプルの頻繁な取り扱いにより、信頼性の低い結果が得られる可能性も高くなります。
マルチプレックスイムノアッセイはこうした障害を克服し、時間とコストを節約しながら、サンプルの損失を防ぎ、信頼性の高い結果を提供します。
迅速な反応時間
従来のイムノアッセイやDNAアレイと比較して、xMAP®ビーズベースのアッセイは完全な液相で行われます。固相基質との相互作用がないため、反応が迅速で理想的な多項目測定です。
1ウェルあたり最大 500 項目のターゲットを同時測定できるxMAP® テクノロジーは、高感度と特異性に加えて優れたスループットを提供することで、研究の幅を広げます。
試薬や貴重なサンプルを節約できるだけでなく、自動化されたワークフローを使用することで、作業時間が大幅に短縮され、1 回の作業で抗体のアイソタイプを容易に研究できるようになります。
免疫原性の研究に xMAP® テクノロジーを使用する主な利点
ハイスループット
xMAP® アッセイでは、アイソタイプや抗薬物抗体を含む最大 500 種類の異なる標的抗体を 1ウェルで同時測定できます。
少量サンプル:
1ウェルで多くの抗体を同時測定するので、貴重なサンプルを節約します。
高い信頼性:
優れた感度、特異性、再現性により、アッセイ内精度と信頼性の高い結果が得られます。
コスト削減
低スループットのアッセイを複数実行する代わりに 1 つのアッセイを実行することで、時間と費用を節約できます。
カスタマイズ可能なワークフロー:
オープンアーキテクチャのxMAP®テクノロジーは柔軟性があるため、市販キットの豊富なメニューから選ぶことも、独自のカスタムアッセイを開発することも可能です。Kit Finderを使って、ワクチンや医薬品開発のための免疫原性試験キットを検索することもできます。
注目のxMAP®アプリケーション
世界中のマルチプレックス研究の専門家によって利用されている様々なアプリケーションの一部をご覧ください。