最適なイムノアッセイプラットフォームを決定するには、いくつかの要素を考慮する必要があります。効率的なワークフローとハイスループットなテストを必要とするラボにとって、xMAP®ビーズベースのテクノロジーはマルチプレックスのゴールドスタンダードであり、サンプル、時間、試薬を節約しながら、より多くのデータを取得することができます。
通常、低プレックスのイムノアッセイを実行する研究室では、電気化学発光 (ECL) ベースの固体マトリックスアッセイも選択肢の 1 つになりますが、通常、ビーズベースのアッセイよりも多くの作業時間が必要です。
最適なイムノアッセイプラットフォームの選択
| |
Luminex xMAP®
|
電気化学発光
|
|---|---|---|
プレックス数
|
最大 500 |
最大 10 |
作業時間 |
最少 |
中程度 |
xMAP® アッセイと ECL アッセイの比較
血漿サンプル中のサイトカインの測定
ドイツのテュービンゲン大学の自然医学研究所 (NMI) の科学者らは 2020 年の研究で、ヒト血漿サンプル中のサイトカインの定量について、xMAP® ビーズベースのアッセイの結果と ECL アッセイの結果を比較し、Frontiers in Immunology 誌に掲載しました。
この研究では、ECL法で全く検出されなかった多くのアナライトが、LuminexのFLEXMAP 3D™ システムでは同一サンプルから検出・定量されたことが示されました。このデータの重要性は下の図に示されており、xMAP アッセイでは未検出の頻度が低くなっています。
xMAP® アッセイと ECL ベースのアッセイにおけるサイトカイン定量の比較
Luminex (LMX) xMAP および 電気化学発光 (ECL) 法の マルチプレックスサイトカインイムノアッセイにおける未検出サンプルの割合
ECL法はxMAPアッセイに比べて未検出の頻度が高く、いくつかのアナライトはECL法で高頻度で検出されませんでした。
サイトカインプロファイリングと神経膠芽腫
ワシントン大学医学部の研究者が行った研究では、xMAPテクノロジーはECL法と比較して、膠芽腫患者の少量血漿サンプル中のサイトカインの検出および定量において、より信頼性が高いことが証明されました。
FLEXMAP 3D™システムでは、19種類の共通するサイトカインすべてを100 %のサンプルで定量することができました。一方、ECL法では、19種類のサイトカインのうち7種類が25 %以上のサンプルで検出できませんでした。
この研究により、大規模な (LMX) マルチプレックスアッセイには、コスト、労力、時間の節約効果があること、特に、希少で高価、または限られた量のサンプルを扱う際に有利であることが示されました。
ビーズベースの
マルチプレックスを選ぶ理由
従来のイムノアッセイやDNAアレイと比較して、xMAP®ビーズベースのアッセイは完全な液相で行われます。固相基質との相互作用がないため、反応が迅速で理想的な多項目測定です。
さらに、1ウェルあたり最大 500 項目のターゲットを同時に検出することにより、試薬や貴重なサンプルを節約できるだけでなく、自動化されたワークフローを使用することで、作業時間を大幅に短縮できます。
xMAP®テクノロジーがゴールドスタンダードである理由：
70,000報以上の査読論文と広範なパートナーネットワークにより、xMAP®ユーザーは幅広い研究コミュニティにアクセスすることができ、市販キットとカスタムキットの両方からアナライトの最大のセレクションを利用することができます。
ハイスループットにより、試薬、消耗品、サンプルの使用量が少なくて済み、処理時間やハンズオンタイムを最小限に抑えることができます。自動化されたワークフローと組み合わせることで、xMAP®テクノロジーは他に類を見ない柔軟性を提供し、高品質な結果を迅速かつ確実に提供します。
xMAP®ビーズは、高い検出感度とハイスループットを実現することで、幅広い濃度のアナライトの検出に対応しています。優れたテクニカルサポート、xMAP® Cookbook、成長を続けるxMAP®コミュニティ、カスタムアッセイ開発サービス、トレーニングコースなど、あらゆるレベルのxMAP®ユーザーをサポートするためのリソースをご用意しています。
注目のxMAP®アプリケーション
世界中のマルチプレックス研究の専門家によって利用されている様々なアプリケーションの一部をご覧ください。